麦わら帽子を縫うためのブレードミシンが入荷しました!足踏みミシンではなく電動です。
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麦わら帽子を縫うためのブレードミシンが入荷しました!こちらは足踏みミシンではなく電動ですが、モーターは足で踏むペダルで制御するので足踏みミシン!?のカテゴリにも入れております。このブレードミシンはANITAと銘が付いていますが、製造はドイツ・ドレスデンのグロスマン。おそらくこういったブレードミシンなど上糸一本で縫うミシンを専門に製造していた会社だったと思われます。1920-30年頃のミシンと思われますが、ドイツ製だけにかなり堅牢です!本体は本縫いミシンから比べると小型ですが、小さなボディに鉄製の機械が詰まっているため本体は持つと腕にグッときます。
こちらのミシンの希少な点は何といってもジグザグ縫いができるところ!この種のミシンは数も少ないですが、帽子職人の間で融通してしまうことが多いそうで、なかなか市場には出てきません。縫い目の長さも調整可能。振り幅も4mmほどまで大きくできます。使い方は…詳細は帽子製作の学校にお問い合わせいただくとして、基本は普通のミシンと同じく糸を掛けて、押えの下に生地(麦わらなど)を置いて、縫っていくというだけです。NHKの美の壺の「麦わら帽子」の回で別メーカーの機種を使っている映像を見ましたが、テクニックが要ります!ですが、出来上がった作品には職人の技が見える美しさがありました。
針は専用の工業用ミシン針DTx1等を使用します。DBx1などの工業用ミシン針よりも短い針です。ミシン専門店では取り扱いがあると思います。また機械は幾つも動く箇所があり油をさす穴も設けてありますので、使用する際には油を欠かさずに差してあげるようにしてください。特にミシン後方の油穴はよく錆が付いていることがありますので注意が必要です!
台はこちらのブレードミシン専用に当店で製作いたしました。板には無垢材を使用。エッジのカーブもアンティーク品と同じく曲面をとっております。塗装には当店独自の天然ステインとニスを使用しました。使用した塗料は天然樹脂シェラックニス。古くから使用される天然樹脂の塗料で、アンティーク家具の補修や塗装に使われてきました。天然素材で石油系シンナーなども使用しておらず、またホルムアルデヒドの吸着効果もあると言われています。ただ、熱やアルコールに弱いので、熱いコーヒーカップや消毒アルコールなどを置かないようにしてください。また水気のある花瓶も避けた方がよいでしょう。脚はミシン本体とはメーカーが異なりますが、アンティークのドイツ製鉄脚を使用しました。鋳物の作りも太く曲線も豊かなアールヌーボー調で優雅かつとても重厚な脚です。こちらも分解クリーニング後に再塗装しました。
後ろの太巻き用1本糸立てをお付けします。また本体の糸立ても一部の写真にはありませんが追加しました。台の振動を抑えるため見た目を損なわない程度にテーブル裏に補強をするかもしれません。その時にはこちらのページに写真を追加いたします!
消耗品 | 市販 | |
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ミシン針 | 工業用ミシン針 DTx1等 | ○ |
ボビンケース | 不要 | - |
ボビン | 不要 | - |
ゴム輪 | 不要 | - |
ベルト | ウレタンベルト | ○ |
◎:手芸店で新品入手可能 ○:専門店で新品入手可能(かも) △:ミシン専門店でも新品入手難 ×:アンティーク品のみ存在 |
主な機能 | |
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縫い目調整 | ○ |
返し縫い | - |
上糸調子 | ○ |
ジグザグ振幅調整 | ○ |
押え圧力調整 | - |
サイズ(横x奥x高さ) |
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81 cm x 44cm x 76 cm |
※高さ天板まで。 |
その他の特徴 |
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モーターは家庭用ミシンに使用されるものを使用。サーボモーター等への変更は別途相談。 |