通称「腕ミシン」、シンガーのモデル18足踏みミシンです。
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腕ミシンの元祖、シンガー製モデル18の足踏みミシンです。アームが筒状で長く伸びているのが特徴で、バッグや靴の製作・修理のためのミシンです。今でも筒状のものを縫うのにはこのようなアームの長いミシンを使っていますが、その雛形となった機種の足踏みミシンです。普通のミシンとは左右反対に向いていますが、逆向きでないと縫えないプロセスがあるためと言われています。
針は工業用・職業用として売られているミシン針(DBx1など)が使用できます。釜は半回転釜で目締まりが良いと言われています。ベルト車は直径が小さく、革のような厚い生地を割とゆっくりと縫えるようになっています。機械は分解掃除をして調整いたしました。ベルトなどの消耗品は交換し、油の届きにくいところはグリースアップもいたしました。縫い目の長さは0から最大3.5-4mm程度まで。下糸巻き時にはボビン中央の穴に糸を少し入れて下糸巻き機の軸に差し込んだ方がしっかりと締まり安定します。別途太巻き用の1本糸立てをおまけにお付けします!
台は細かい傷や凹みを埋めて表面を整えた後に再塗装をいたしました。落ち着いた杢目が馴染んだいい飴色になりました。使用した塗料は天然樹脂シェラックニス。古くから使用される天然樹脂の塗料で、アンティーク家具の補修や塗装に使われてきました。天然素材で石油系シンナーなども使用しておらず、またホルムアルデヒドの吸着効果もあると言われています。ただ、熱やアルコールに弱いので、熱いコーヒーカップや消毒アルコールなどを置かないようにしてください。また水気のある花瓶も避けた方がよいでしょう。脚は分解クリーニング後に再塗装をして機械との連動などの調整もしております。
工業用のミシンにしては模様がほとんど擦れていません。珍しい!
消耗品 | 市販 | |
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ミシン針 | 工業用ミシン針 DBx1等 | ◎ |
ボビンケース | 専用ボビンケース | 〇 |
ボビン | 専用ボビン | 〇 |
ゴム輪 | 外径31mm以上 | 〇 |
ベルト | 職業用革ベルト以上 | ◎〇 |
◎:手芸店で新品入手可能 ○:専門店で新品入手可能(かも) △:ミシン専門店でも新品入手難 ×:アンティーク品のみ存在 |
主な機能 | |
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縫い目調整 | ○ |
返し縫い | - |
上糸調子 | ○ |
下糸調子 | ○ |
押え圧力調整 | ○ |
サイズ(横x奥x高さ) |
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93 cm x 42 cm x 110 cm |
※高さは床から糸立て棒上まで |
その他の特徴 |
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説明書(日本語訳済)のコピーをお付けします。