海外製のシンガー製モデル15の家庭用足踏みミシンです。こちら、なんと珍しいカナダ製！アメリカ・イギリス・ドイツ・日本製は当店でも見かけますが、カナダのケベックにあった工場で製造された機種は珍しいです。機械自体に何も差はないのですが（笑）

　モデル15は最もオーソドックスと言えるミシンで、19世紀末からのロングセラーであり、日本のほとんどのミシンのひな型になったモデルです。そのため使い方に多くの人がなじみがあったり、使用する針やボビンが今でも製造されていて手に入れやすいという大きなメリットがあります。

　機械は分解掃除をして整備・調整をいたしました。縫う機能は問題ありません。動きもスムースでかなり軽く動作します。縫い音はカタカタと昔懐かしい軽快な音です。絵柄は当時のものがこすれていましたので復元しております。

　テーブルの木製部分は古い塗料を研磨し、欠け等を補修して再塗装いたし巻いた。塗料には天然樹脂のシェラックニスを使用しました。いずれも古くからアンティーク家具の補修や塗装に使われてきました。石油系シンナーなども使用しておらず、またホルムアルデヒドの吸着効果もあると言われています。ただ、熱やアルコールに弱いので、熱いコーヒーカップや消毒アルコールなどを置かないようにしてください。また水気のある花瓶も避けた方がよいでしょう。脚は分解クリーニング後に再塗装をして本体との連動の調整もしております。

　おそらく日本では見られない模様の足踏みミシンだと思いますよ(*^^*)