ベルトの両端を持ち、数回伸ばすように引っ張ります。縄跳びを持つときの要領です。足踏みミシンを使い続けるとベルトは伸びてきますが、事前に伸ばしておくと、ベルトを長持ちさせることができます。
まずベルトをミシン本体に通します。金属の輪(はずみ車、プーリー)の横です。
写真のように、脚の前後にあるリングにもベルトを通します。前方の輪はベルト開放具と呼ばれます。職業用足踏みミシンや工業用足踏みミシンには付いていません。
家庭用でも後ろの輪がないミシンもあります。
ベルトの端を合わせてちょうどよい長さを確認します。少し引っ張るくらいが良いです。
ペンチまたはニッパーで余る部分を切断します。ベルトの片方の端にはホッチキスの芯のような針金が付いていますので、反対の端を切って下さい。
ベルトの端のうち針金の付いていない方をペンチで少しつぶし平らにします。目打ちで穴をあけやすくするためです。
もう一度両端をあわせて、穴をあける位置を確認します。
位置を決めたら、目打ちで穴を通します。※ドリルで穴を開ける方法もあります。(本ページ下部参照)
穴に針金を通し…
飛び出た針金をペンチで圧縮します。
写真のようになれば出来上がりです。
設置完了です。ペダルを踏んでミシンが動くか確認します。ベルトが滑って空回りすることがなければOKです。この時点でベルトが緩い場合は、針金をもう一度伸ばし外して、③の行程からやり直します。 また使用していくと次第にベルトが伸びることがありますので、同じ要領で短くして再利用します。
写真のような電動ドリルを使用して穴を開けることも可能です。目打ちや千枚通しで穴を開けると時間が掛かりますが、こちらの方が簡単に穴を開けることが出来ます。
ドリルの刃のサイズは、家庭用ミシンベルトの場合は1.2mm、職業用ミシンの場合は1.5mmでちょうどです。
ベルトの穴を開ける位置に印を入れておくと良いでしょう。
目打ちで開ける場合と同様に、ベルトの先端をペンチで少し平らにしておくと、中央に位置を決めやすくなります。穴を空けるときに手を怪我しないよう気をつけてください。