ベース幅37cm x 奥18cm
前後に開くプレート
弾丸型シャトルを使用
ボビンも細長い
※時代により多少デザインが異なることがあります。下糸巻き機の位置やシャトル取り出しボタンの有無など。絵柄も何種類か存在します。
①糸たてから糸を引きます。
②フェイスプレート(FP)の角の窪みに掛けます。
③糸調子皿にしっかりと糸を挟みます。※1
④糸引きバネにも糸を掛けます。
⑤天秤の穴に通します。
⑥フェイスプレート中央のガイドに掛けます。
⑦針の上付近にもガイドがあります。
⑧針には向かって左から右へ糸を通します。
※1.上糸調子下のベロを押すと糸が糸調子皿の奥にしっかりと入って挟まります。また、ベロがない機種では上糸掛けの際に押えレバーを上げておかなければなりません。押えレバーを上げておくと糸調子皿が開いた状態になるためです。レバーを下げると皿が閉じます。
糸の掛け方は赤い線のようになります。※1
①ボビンを用意します。
②あらかじめ何周か糸を巻いておきます。※2
③下糸巻き機のつまみはバネになっています。
④ツマミを引きながらボビンを挟みます。
⑤下糸巻き機を傾けてベルトに接触させます。※3
⑥ストップモーション大ネジを緩めておきましょう。
⑦ペダルを踏んで糸を巻いていきましょう。
⑧8割ほど巻けたら取り外して下糸巻き完了です。
⑨シャトルへボビンを入れましょう。
※1.下糸巻き機の位置が機種により異なることがあります。
※2.ボビンの端の皿と下糸巻き機の受けの間に糸の端を挟んで固定してもいいです。
※3.機種によってゴム輪とはずみ車を接触させるものがあります。
上下糸調子の合わせ方の基本は基本的な使い方のページの項目をご参照いただくとして、モデル27や127の糸調子について解説します。
シャトルの糸調子ネジの位置。精密ドライバーなど小さなマイナスドライバーが必要です。
弾丸型シャトルのミシンも基本は下糸調子を決めた後に上糸調子を調整するという基本は変わりません。垂直釜のボビンケースのようにぶら下げて糸調子を決めるといった基準が、シャトルにはありません。ではどうやって下糸調子を決めるか?実はシャトルの糸調子はけっこういい加減でも大丈夫という面があるようです。
かといって何も基準がないというわけにもいきませんので、敢えて言うならシャトルから出た糸を引いてみて少し抵抗があるなと感じる程度の糸調子から始めるとよいでしょう。するすると抜けるようだと糸調子は弱すぎますし、引いてみて突っ張るときがある場合は逆に調子が強すぎます。
上糸調子は、下糸調子よりもほんの少し強いくらいと言われます。針板の穴から出した下糸を引っ張ってみて、また上糸も天秤付近で引っ張ってみて比べてみると良いでしょう。
弾丸型シャトルと細長いボビンが見慣れないものなのでの取り扱いが難しそうに思う方も多いかもしれませんが、ボビンケース(シャトル)の子ネジや上糸調子ツマミで糸調子を取るのは他の機種と同じです。むしろそれさえクリアすれば、あまり糸調子にシビアではないモデル27・127はビギナーやライトユーザー向きかもしれません。
1895年 英国製のシンガー モデル27K。