こちらのジャノメの足踏みミシンをご覧ください。極美品といっても過言ではない、そんなコンディションの1台です。こういった黒い本体の足踏みミシンが製造されたのは今から60年以上も前のことです。そんなに年数の経った道具と言えばミシンに限らず大抵のものは使用感だけでなく明らかに擦れているのが普通です。ところがこちらの足踏みミシンは機械部の磨耗も少なく、木製台にも日焼けや大きな欠けがなく、当時の姿を十分に想像できる状態です。ミシン本体の絵柄はほぼ残っていて、深い針傷なども見られません。台は木製ですので小さな傷は仕方ありませんが、朽ちたり大きく欠損した箇所は見当たりません。これまで何百台と見てきた私たちから見ても、機械・台・脚それぞれがかなり美しいと言えるコンディションであることに間違いありません。

　機械は分解掃除をして調整および消耗品は交換しました。外から見てきれいでも内部は古い油が沈着していて機械の動作に影響がでるものです。そういった機械に影響が出る汚れや埃も取り除いています。消耗品については、家庭用ミシン針・ボビンケース・ボビンなど市販されているものが使用できます。返し縫い機能、送り歯を上下させるドロップフィード（送り歯の高さを調整させる機能）もあります。キルトや刺繍もやっていた方がいるようです。アタッチメントを使えばボタンホールの穴かがりも可能です。

　ミシン台は小さな傷も目立たなくなるよう部分補修をいたしました。補修と言っても最初にクリーニングをして細かな傷を補充するように手入れを行ったのみです。脚も分解掃除をして調整をしました。こちらも軽く回転します。

　動作音も小さく使って飾って、部屋に存在するだけでもご満足していただける1台だと思います！