国産シンガー製モデル188の職業用足踏みミシンです。今回は古いバタフライテーブルの台です。
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国産シンガーのモデル188、職業用足踏みミシンです。シンガーの188シリーズといえば、1950年頃から1990年頃までマイナーチェンジをしながら長く製造されたロングセラーのモデルです。人気の黒いボディの188は、初期の188、188U、188U2ですが、名称は違えど機能や使い方は全く同じと言ってよいほど変わりませんでした。それくらいシンガー社としても自信のある完成度の高いミシンだったんでしょうね。
職業用ミシンは文字通りプロやセミプロが仕立てなどで使用してきたミシンですので、やはり堅牢に作られています。また釜は全回転の垂直釜。スピードに対する縫製の安定性があります。また使用できる針も硬い職業用・工業用ミシン針でいろいろな種類があるのも魅力です。ボビンやボビンケースも現行の市販されているものが使用できます。ボビンにもヤキ入り・ヤキなしの鉄製、アルミ製など種類がありますよ。
機械は分解掃除をして調整いたしました。ベルトなどの消耗品は交換いたしました。内部のグリースも交換済み。大きなベルト車の脚を使っていますので初動は家庭用より重くなりますが、縫い進んだときの推進力は他のミシンと比べて圧倒的です。返し縫い機能があり、返し縫いのレバーにはバネが入っていますので、レバーから手を放すと元の位置に自動で戻ります。
こちらにはライトが付属します。電球にはLED球を使用していますので、そのままこちらの電球をお付けします。
木製の台は表面の塗装を落として再塗装いたしました。バタフライテーブルが付いていますので広いものの縫製には便利ですね。塗料には植物由来のステイン、天然樹脂のシェラックニスを使用しました。いずれも古くからアンティーク家具の補修や塗装に使われてきました。石油系シンナーなども使用しておらず、またホルムアルデヒドの吸着効果もあると言われています。ただ、熱やアルコールに弱いので、熱いコーヒーカップや消毒アルコールなどを置かないようにしてください。また水気のある花瓶も避けた方がよいでしょう。脚は分解クリーニング後に再塗装をして調整いたしました。
台がオリジナルのため却って雰囲気がある足踏みミシンになりました。
消耗品 | 市販 | |
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ミシン針 | 工業用ミシン針 DBx1等 | ◎ |
ボビンケース | 職業用ボビンケース | ◎ |
ボビン | 職業用ボビン | ◎ |
ゴム輪 | 不要 | - |
ベルト | 職業用革ベルト | ◎ |
◎:手芸店で新品入手可能 ○:専門店で新品入手可能(かも) △:ミシン専門店でも新品入手難 ×:アンティーク品のみ存在 |
主な機能 | |
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縫い目調整 | ○ |
返し縫い | ○ |
上糸調子 | ○ |
下糸調子 | ○ |
押え圧力調整 | ○ |
サイズ(横x奥x高さ) |
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90 cm x 46cm x 74.5 cm |
※高さは天板まで。幅は拡張時111cm |
その他の特徴 |
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説明書のコピーが付いています。