ジャノメの家庭用足踏みミシンが入荷しました。本体と台がダークな雰囲気の一台です。

　こちらは国産の足踏みミシン、昭和30年頃のジャノメの家庭用足踏みミシンです。本機はジャノメのホームページの歴史紹介の中でも掲載されていました。このモデルはいわゆるシンガーの15型を元にしたものでHA型と呼ばれていました。戦前から同モデルは存在しておりましたのでHA型はロングセラーのモデルですね。こちらのジャノメのミシンも機械の精度はもちろん塗装もしっかりしていて全く時間経過を感じさせません。

　ミシン本体は分解掃除をして整備調整いたしました。軸などに詰まった汚れを落とし、縫製に影響する傷等を除去し、劣化した部品は交換しております。消耗品である家庭用ミシン針・ボビンケース・ボビンなど市販されています（本体装着品は新品に交換済み）。レバー操作による縫い目長さの調整、また返し縫い機能があります。送り歯の高さを調整するダイヤルも付いています。別途穴かがり器をご用意いただければ、ボタンホールも縫えます！

　木製の台は状態が良く、大きく欠けたり目立つ傷があったりということはありませんでしたので、簡単な補修とクリーニングのみをいたしました。十分に塗装のツヤが残っているきれいな台だと思います。脚も状態が良かったため分解クリーニングおよび調整のみをいたしました。ベルト車やペダルがスムースに動くように分解しグリースアップ、注油、などをしております。最後にミシン本体とベルトで繋げて動きを確認しております。

　足踏みミシンにはスタートキットとして予備のボビン・ボビンケース・針・ミシン油をおまけでお付けいたします！